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2009.12.17
ポター動物園(その4)
初めての訪れた海外の街はロンドンでした。街の中の公園に、様々な鳥類に混じってリスがすんでいるのに驚いた記憶があります。それまでリスを見るときには、都下の高尾山に登るか、スキー場のリフトの上からと相場は決まっていたからです。その後に訪れたニューヨークの街中の公園でも、ロンドン以上に多くのリスがすんでいたました。
特に生活の中ではリスと関わることのない日本人にとってもリスは愛らしい姿から親しみやすい動物の筆頭格といえます。各地にリス村と称する動物の飼育施設が公開されているのもその所以です。日本の人々と比べて、日々リスが走り回るのを目の当たりにしている欧米の人々は、どんな風にリスを見ているのでしょうか。「リスのナトキン」ではモグラやネズミを捕まえて、フクロウに貢物として差し出すリスが描かれています。リスに対して私たちが思い描く小さな愛らしいだけの動物とはまったくかけ離れていませんか。少なくとも日本人の私は違和感を受けざるを得ませんでした。これを読んだ欧米の子供たちはどんなふうに感じるのでしょうか。ちょっと聞いてみたい気がします。
リスはおもに木の実や芽などを食べる植物食の動物です。昆虫や小鳥の卵なども食べるようですが、モグラやネズミなどの哺乳類を捕食することはないでしょう。それどころか肉食のテンやキツネなどの哺乳類、タカやフクロウなどの鳥類など天敵にいつも狙われているといえるでしょう。リスが生きるのも大変です。餌を探すために、他の動物を犠牲にした賄賂を贈りたくなるのもしかたがないのでしょうか。
こども動物自然公園のピーターラビットの森で展示されているのは、「リスのナトキン」のモデルになったキタリスとは似ていますが別種のニホンリスです。ヨーロッパの動物たちは日本に住む動物たちと近縁な種が多く見られます。動物たちが逃げ出して日本の動物たちを追いやったり雑種になったりするのを防ぐため外来生物法が定められキタリスも指定されています。飼育するには頑丈な施設と届出が必要となりました。リスを飼育する時に考えたのは、樹上を枝から枝に走り回るイメージです。金網の筒を木々の間に渡したアイデア勝負の簡単なつくりとしました。これではキタリス飼育の許可はたぶん下りません。そこでピンチヒッターが登場しました。

ニホンリス
日橋一昭
埼玉県こども動物自然公園



