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コラム

2010.01.28
湖水地方の雪景色

 みなさんこんにちは。湖水地方の石渡純子です!新年明けましておめでとうございます!今年は寅年ですね。ピーターラビットの故郷、湖水地方とトラはイメージがまったくかけ離れていますが、今年もトラのように目標(獲物?)に向かって突進できるようにがんばりたいと思います。

 さて、今回の冬はヨーロッパ全体で寒波が吹き荒れたそううですが、このイギリス湖水地方にももれなく、さむ~い冬がおとずれていました。イギリスは夏が涼しいので、「冬はきっとものすごく寒くなるのでは・・・」と思われる方が多いのですが、メキシコ暖流の影響で実はそれほど寒くはならないのです。なので、夏と冬の温度差があまりありません。私は毎年、「イギリス北部の冬の寒さもこの程度か・・・実家の仙台の方がよっぽど寒いな~」なんてたかをくくっていたのですが、今年は予想をすっぱり裏切られました。12月中旬頃でしょうか、大雪が降り、一面銀世界に染まり、それはそれはきれいでした。 しかし、このあたりでは、せっかく雪が降ってもすぐに溶けて数日後には跡形もなくなってしまうのです。なので、雪景色の湖水地方を残そう!と、ここぞとばかりに写真を撮りました。 ・・・しかし、今年はいつまでたっても雪が溶けないのです。毎日マイナスの気温が続いていたのでした。「こんなに毎日寒く、雪も溶けずに残っているなんて30年ぶりだよ!」と、地元のおじさんも目をまるくして、でもどこか嬉しそうに話してくれました。子供時代、そり遊びや雪合戦をしていた頃を思い出していたのかもしれませんね!

 こんなに雪が溶けずに残っていることは滅多にないので、この地方の人々は毎日の生活にてんてこまいの様子。一番影響を受けたのが交通機関です。私の地元の仙台では冬にはかならずみんな車のタイヤをスタッドレスに交換しますが、こちらの方は変えません。なのでみんなのろのろ、タクシー会社に電話をしても「雪なので営業しません」「これ以上行けないのでここから降りて歩いてください」・・・電車も運休やかなりの遅延。空港に行く電車が2時間遅れ、飛行機に乗り遅れた友人もいます(公共交通機関が遅れることで有名なイギリスではよくあることですが・・・)。いつも、予定が大幅に狂ってしまいました。

 しかし、もちろん雪がふったおかげで楽しいこと、嬉しいこともたくさんありました。なかなか見られない一面銀世界の湖水地方はとっても美しく、どこを写真に撮ってもポストカードのようでした。また、珍しくホワイト・クリスマスも迎えることができました。そして、帽子や手袋やダウンをお母さんに着せられ、だるまさんのように着ぶくれしたかわいい子供たちが、普段はできないそり遊びや雪合戦、雪だるま作りに夢中になっている姿はまるで絵本のワンシーンのようにほのぼのとしていました。

 湖水地方はその名のとおり、湖の宝庫です。湖というと、冬は凍った湖の上でスケート遊び・・・という想像をされる方もいらっしゃるかもしれません。詩人ワーズワースの時代、約200年前には湖が凍り、ワーズワースもよくスケート遊びを楽しんでいたようですが、現在では湖はほとんど凍らず、そのような光景は見られませんでした。しかし!今年は2つの小さな湖が凍り、人々がスケート遊びを楽しんだようです。さすがにイングランド最長の湖、全長17kmのウィンダミア湖は、今回の寒波でも凍ることはありませんでした。ところが、なんとこのウィンダミア湖すらも凍ってしまう大寒波が、今から約90年前の1927年におとずれたそうです。その年の寒さは伝説になっていて、ウィンダミアのあるフィッシュアンドチップスのお店には、その当時の写真が飾られています。人々はスケート遊びをしたり 、馬や車が湖の上を通ったり・・・観光地であるボウネスとピーターラビットの故郷、ニア・ソーリー村の間にはこのウィンダミア湖が横たわっているので、車で行く場合はぐるっと周りこみ時間がかかるのですが、この時ばかりは湖の上を一直線に横切って、簡単に行けたかもしれませんね!よく見るピーターラビットのクリスマスカードの中では、ピーターラビットや仲間たちが雪の中でたたずんでいます。「こういう雰囲気はなかなかないなあ~」と思っていましたが、今年はやっと、味わうことができました。

 珍しい湖水地方の雪景色に胸を躍らせながらも、やっぱり冬は温泉につかりたいなあ・・・と思ってしまう純日本人の私です。日本も今年は寒いようですが、みなさまも風邪をひかないように、温かくしてお過ごしください。

スノーハウス
スノーハウス

石渡 純子
パークツアーズ ロンドン


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