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コラム

2010.02.18
ポター動物園(その5)

 ポターのお話の中では、ネズミたちも無視することのできないキャラクターです。注意深く見てみると3種類のネズミが登場するのがわかります。まずは「のねずみチュウチュウおくさんのおはなし」に登場する「チュウチュウおくさん」に目を向けてみましょう。

 「チュウチュウおくさん」は「いけがきの どてにできた あなのなか」にすんでいます。イギリスの森や畑には何種類ものネズミがすんでいますが、おそらくモリアカネズミという種類だと思います。モリアカネズミはイギリスだけでなくヨーロッパ全体に広くすんでいる良く知られたネズミです。実際のモリアカネズミは夜行性なので姿を見ることは難しいでしょう。地中に長いトンネルを掘り、巣をつくって暮らしています。まさに「すなの ろうかが、なんメートルも なんメートルも、つづいていて」といえるでしょう。「チュウチュウおくさん」のように、木の実や種子のトンネルの中の貯蔵庫に蓄えます。

 どのネズミの仲間だって、暮らしかたはそんなに大差あるわけでもないのには、モリアカネズミと特定できるのだろうと疑問をもたれる方も多いでしょう。「チュウチュウおくさん」はアカネズミの顔をしているからと答えておきましょう。判別不能な場合も多いのですが、ネズミは種によって少しずつ顔が違います。

 以前はこども動物自然公園でモリアカネズミの展示をしていましたが、現在は見ることができません。とても近縁な日本産のアカネズミが小動物舎で昼夜が逆転した部屋で展示されていますので、ぜひご覧ください。

アカネズミ
アカネズミ

日橋一昭
埼玉県こども動物自然公園


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