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2010.05.13
ビアトリクス・ポターが描いた「不思議な国のアリス」の挿絵
ルイス・キャロルの「Alice's Adventures in Wonderland(訳題:不思議な国のアリス)」は、ジョン・テニエルが挿絵を描き1865年に出版された不朽の名作です。その「不思議な国のアリス」「鏡の国のアリス」のヒロイン、アリスの13年後が舞台の映画「アリス・イン・ワンダーランド」が公開され、驚異の大ヒットスタートとなりましたが、この話題の映画をみなさんはご覧になりましたか?
ところで、ビアトリクス・ポターと「不思議な国のアリス」の出会いについて、1934年ヘレン・ディーン・フィッシュに宛てた手紙に、以下のように書き記されていました。
「6歳か7歳のとき、父の友人であるオックスフォードのウィルソン教授が、ポケットから本を取り出し、私がこの本を読める年齢になっているかどうか、まだ幼くて難しすぎるのかどうかと母に相談しているのを覚えています。でも私はたちまちテニエルの絵に夢中になり、二人がルイス・キャロルについてどんな話をしたかなんて覚えていません」
こうして1872年か73年、ポターは「不思議な国のアリス」に出会い、さらにアリスをテーマとした作品を書き残しているのです。
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作品名:「The White Rabbit」1895年(ヴィクトリア&アルバート美術館蔵)
白うさぎを追いかけ、うさぎ穴に落ちたアリス。たどりついた廊下で白うさぎに追いつこうと近づきますが、白うさぎは走り去っていくという場面と、廊下から抜け出すためのドアは小さすぎる扉たったひとつ。そこでアリスは、大きくなったり、小さくなったり。再び廊下に白うさぎがやってきて、大きくなったアリスに驚きセンスと手袋を落とし走り去っていくという場面の2作品。
作品名「The Trial of the Knave of Hearts」1894年(ヴィクトリア&アルバート美術館蔵)
ハートのジャックが女王さまのタルトを盗んだ罪で裁判が始まるという場面。
作品名「The little lizard, Bill supported by two guinea-pigs」1893年3月(ナショナル・ブックリーグ蔵)
白うさぎに命じられ、センスと手袋を取りに白うさぎの家に向かうアリス。家の中で再び大きくなったアリスは身動きできず、さらに伸びた体の一部が家の中からはみ出る始末。そこへとかげのビルが、煙突から忍び込み様子をさぐりにきますが、アリスに蹴飛ばされほおり出されます。そうしてあわれなビルは、モルモット2匹に介抱されるという場面。
このようにポターは「不思議な国のアリス」に影響を受けていることが、描かれた作品から伝わってきます。もっとも、1929年ホーン・ブック社の記事によると、子供の頃に着させられた服が、テニエルが描いた「不思議な国のアリス」そっくりな、かっちりと糊づけされた白い厚手の木綿のドレスであったこと、さらにその衣装は着心地が悪かったという思い出も綴られ、当時のファッションについて知り得る興味深い内容ですね。
参照:
「That Naughty Rabbit Beatrix Potter and Peter Rabbit」Judy Taylor(著)Frederick Warne & Co.1987年(刊)
「ピーターラビットからの手紙」吉田新一(監修・著)求龍堂グラフィックス(刊)1990年、他
ラピータ
ラピータの部屋







