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ピーターラビットの絵本の中で、あふれるように咲く花々や清々しい緑の風景は、今でもイギリス・湖水地方に見ることができます。作者ビアトリクス・ポターがこよなく愛したニア・ソーリー村のヒルトップは、『こねこのトムのおはなし』」や『あひるのジマイマのおはなし』の舞台となり、その色鮮やかで明るい庭や菜園が絵に描かれました。
現在でも、ムスカリ、ライラック、バラ、アイリス、スイセン、フロックス、タチアオイ、ハニーサックル、ヒぺリカムなど色々な花が、それぞれの花期にヒルトップを彩り、その中には、ピーターラビットの物語に出てきたような、「ハーブ」といわれる植物も多く生えています。
ひとことにハーブといっても、お料理に使うもの、乾燥させてお茶にするもの、香りを楽しむもの、また食べてはいけないものなど、さまざま。それぞれに個性的な花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれます。
可愛らしい花と清らかな香りで、なごませてくれる「ラベンダー」。
「セージ」は、ヒーリングプランツ(癒しの草)といわれ、古くからその薬効パワーが知られています。
ビロードのような手触りで紫や白の花を咲かせる「サルビア・レウカンサ」。
釣り鐘状の花がドラマチックな「ジギタリス」は、心臓の薬にも用いられますが、毒性が強く素人が使用すると危険なハーブ。華やかな花を愛でるだけにしましょう。
丸くて黄色いボタン状の花がきれいな「タンジー」。食用不可で、防虫ハーブとして利用されています。
白い綿毛に覆われ、柔らかでふかふかの葉の手触りがまさに“子羊の耳”のような「ラムズイヤー」。
甘い香りのする「フェンネル」は黄色い小花を傘状につけ、鮮やかな若草色で庭を明るくみせてくれます。
日本では料理の彩りとしておなじみの「パセリ」も、独特の香りのするハーブ。線香花火のような繊細な花が咲きます。
ビアトリクス・ポターは、その膨大な作品の中に、可憐に咲くハーブの花のスケッチも残しています。
ヒルトップに一歩足を踏み入れると、花々を見つめるポターの優しいまなざしを、今も感じることができるでしょう。




